こんにちは、大阪府高槻市の「なか整骨院」です。

肩こりを治したい!原因と症状、対処法まとめ㉙の続きです。

五十肩の治療

五十肩の治療方法は、肩の痛みの具合などにあわせて適用します。手術をする必要はないといわれており、多くの患者は自然に回復する傾向にあります。

保存療法

原則、肩関節に強い痛みが生じている時期は安静にしましょう。また、患部を冷やしたり、筋肉の緊張をほぐす電気治療が効果的といわれています。しかし、電気治療を受けた後、痛みをさらに感じてしまうケースもあるようです。医師に症状を確認してもらってから、治療を受けるかどうか考える必要があります。痛みが和らいだら、患部を温めて関節の動きをよくするように心掛けましょう。

薬物療法

五十肩の改善に効果的といわれている薬物は、ステロイド剤、非ステロイド剤、ヒアルロン酸です。これらを肩関節に注射することで、肩関節の痛みや炎症を和らげ、動きを滑らかにすることに期待できます。最近はテープ剤などの外用貼付剤も有効とされており、薬局で手軽に手の入れることができます。しかし、肌に合わずにかぶれてしまう人もいるので、その場合は経口薬を使用することがあります。症状によっては、筋肉弛緩剤や精神安定剤を併用することもあります。

運動療法

肩の痛みが少なくなってきたら、肩関節の動きを改善するために体操などを行うようにします。医師や指導員のもと、適切な回数と頻度で習慣づけることが大切です。以下は五十肩の改善に効果があるとされている体操の紹介です。

コッドマン(アイロン)体操

⓵机などで体を支えて、痛みを感じる肩の方の腕をアイロンなどの重りを持ちます。

⓶肩の力を抜いて、ゆっくりと重みを振っていきます。

③少しずつ振りを大きくしていきます。

④1日2回、20回程度行うとよいでしょう。

壁を使ったストレッチ

⓵壁の方を向いて、壁に指を合わせます。

⓶指を合わせたまま、できるだけ腕を上げていきます。(痛みを少し感じるくらいまで)

③壁と平行になって、片手を壁に置きます。

④置いた手の指を壁に這わせながら、できるだけ高く上げていきます。

帽体操

⓵帽を両手に握って、腕を伸ばしたままあげます。

⓶帽の両端をつかんで、痛みがある肩の方を突き上げます。

③棒を背中で持ち、上下に動かします。

④両手で上げて棒を頭の後ろにおろします。

五十肩の予防

五十肩は自然治癒によって改善されるケースが大半ですが、放置しておくと日常生活に不便が生じ、さらに悪化すると肩が癒着してしまう危険性があります。肩に負担がかかる運動や動作は控えながらも、全く動かないということは避けなければなりません。ストレッチや体操などを日常生活に取り入れ、五十肩の予防につなげましょう。