こんにちは、高槻水無瀬の「なか整骨院」です。       lgi01a201308070200

小児への鍼治療の様子 最近多い、新「かんの虫」

かんの強い赤ちゃんには、いろいろ特徴があります。

神経質そうで、少し青白い顔をして、眉間のあたりに

青筋があり、髪の毛が、どちらかといえば濃く、逆立

っているなどです。

この様な子の「疳の虫」は、「小児鍼」が実によく効きます。この子の場合は、本当は眠りたいのに眠れない状態にあるので、「小児鍼」をすると、即、効果が出て、ぐっすりと寝てくれます。睡眠が充分ととれると精神状態も落ち着くので、疳の虫が治まってしまいます。

ところが、最近の赤ちゃんの様子は、少し違うようです。症状は「疳の虫風」なのですが、見た感じは、全然神経質そうではありません。しかし、キーキーとかん高い声を出したり、昼寝もしてないのに、夜もあまり眠れない状態が続いたりします。

1時間ごとに目覚まして、おかあさんを起こすので、おかあさんは大変です。この場合は、睡眠時間が短くても平気なタイプの子なので、『小児鍼』がびっくりするほど効くという訳にはいきません。

昔の赤ちゃんは良く寝ました。おばあちゃんに聞いてみて下さい。眠らないで困ったというのは少ないと思います。

最近、睡眠時間が極端に少ない赤ちゃんが増えています。そして、そのような赤ちゃんは、身体に比べて脳の発達が早すぎるように感じます。脳が欲している刺激の量に比して、与えられる刺激量が不足している状態だと思います。

これは、社会的環境ののせいなのか、もっと根本的な、人間そのものの遺伝子レベルの変化なのか分かりません。

ただ、時期を待てば、問題は解決します。言葉が出てくるようになると、一杯おしゃべりして、充分知的好奇心を満足させる事ができますし、子供同士で遊べるようになると、いやでも沢山の刺激を受けて疲れるので、眠るようになります。

もし、お母さんが睡眠不足になって、産後の疲れが取れず、育児が楽しめないなら『小児鍼』をして下さい。完全ではありませんが、効果はあります。例えば、1時間おきに起きてしまう状態が、三時間ぐらいは寝てくれるようになります。

睡眠時間が少なくても大丈夫な子と、眠りたいのに眠れない子の見分け方は、ご機嫌の良いか悪いかです。いつも何となく不機嫌な子は、『小児鍼』で、ぐっすりと眠らせてあげたいですね。